本記事はこんな方にお勧めです。

  • オンライン採用面接システムの導入をお考えの方
  • リモート環境における人材採用について調査中の方
  • オンライン採用の具体的な手法についてお調べの方
録画面接を導入するご担当者様必見!企業側のメリットや活用事例など徹底解説

2020年末から続く新型コロナ禍にあって、日本企業においてもリモート業務が当たり前になり、そうした中で人材採用についても、具体的な手法や考え方が徐々に変わりつつあります。本記事では、withコロナ時代の採用の現状や、今度考えるべき課題やその解決策について、解説させていただきます。

リモート面接活用の実情

採用審査においては、面接を行った際の結果を重視する企業がほとんどかと思いますが、昨今の社会情勢においては対面での面接にこだわってしまうとみすみす優秀な人材を見逃してしまうことが十分に考えられ、事実として一年前の時点で「オンライン面接」に類するキーワードで仕事を探している求職者の割合は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年3月頃から急増し、2017年から約4年間で120 倍、2019年からも約13倍になっていることが分かっています(indeed調べ)。

https://www.deltamarketing.co.jp/indeed_index/news/recruiting-process-online/

こうした社会的要請や、社員を感染から守るという健康面の配慮から、昨年からはオンラインでの面接をプロセスに取り入れる企業が急増しており、同じく上記indeedの調査によれば、大企業においては55.1%と半数以上で面接のオンライン化が進み、中小企業を含む全体でも18.7%がすでに同様のシステムを導入済みです。

さらにこのようなデータも。「dodaエージェントサービス」の調査によると、2021年7月に同サービスが取り扱った求人案件のうち、「Web面接可」の求人案件は63.8%に上りました。2020年8月時点の同様案件の割合は38.4%だったことから見ると、非常に大きく伸びたと言えるでしょう。

https://doda.jp/guide/ranking/098.html

録画面接とWEB面接の違い

ところで、ここまで新型コロナ禍における面接手法の変化についてお伝えをしてきましたが、一口にオンライン面接と言っても「録画面接」と「WEB面接」の2種類に大きく分かれることはご存知でしょうか?

まずWeb面接は、SkypeやZoom、あるいは専用ツールなどを用いて、実地で行う面接と同じような質疑応答をオンライン上で行うタイプの面接です。

リモートですので必ずしも面接に適した場所を用意する必要はありませんが、お互いのスケジュール調整は必要になります。ただリアルタイムでやり取りするため、企業の担当者も求職者も、従来の面接と同じような雰囲気・ペースで面接を実施することができる点は大きなメリットです。

一方の録画面接は最近徐々に増えている形式で、その流れとしてまず企業側が応募者に聞きたい質問を設定します。例えば「あなたの将来の目標は何ですか?」といったざっくりとしたものから、「〇〇の業務において、普段心がけていることを教えてください」といったものまで、質問の内容は様々です。

続いて求職は企業が設定した質問を専用のWEBサイトなどで確認し、回答する様子を自らスマートフォンやPCで撮影し、アップロードします。企業側は求職者から送られてきた動画の内容を見て選考を行う、というものです。

多くの方にとっては、WEB面接の方が利用イメージが湧きやすく、採用プロセスの変化が少ない点で導入ハードルも低いと言えるかもしれません。その一方で、米国で2004年から初めて録画面接サービスを提供した「HireVue」の利用社数は現在グローバルで800社を超え、Apple、Amazonなど世界的大企業や、日本でもYahooや大手総合科学メーカーなど日本でも多くの企業が導入しています。なぜ録画面接が広まりつつあるのでしょうか?

録画面接が広まった理由

その理由を考えるには、前述の「HireVue」が広がった経緯を考えるのがわかりやすいかもしれません。同サービス発祥の地は米国ユタ州で、ユタ大学を卒業したMark Newman氏が作り上げたものです。同大学があるソルトレイクシティから、ビジネスの最前線であるシリコンバレーまでは飛行機で約2時間かかり、決して気軽に往復できる距離ではありません。

日本の約26倍と広大な土地を持つアメリカでは、インターネット登場前から採用時の電話インタビューも一般的に行われていましたので、インターネットの普及に伴ってスカイプなどを利用したオンライン面接が瞬く間に広がったことも当然です。しかし、当時はネット接続が不安定で回線も細いため、画像や音声がぷつぷつ途切れやすく、双方にストレスとなっていました。

そんな折にMark氏が思いついたのは、下記のようなアイデアです。

・電話よりも顔が見えたほうが、お互いに印象は深まる

・リアルタイムで会話が難しいのなら、質問に対して一度録画した動画を送るシステムを開発すればいい。

当時の米国における課題を一気に解決するシステムの登場です。

録画面接が主流になると、企業側、求職者ともに自分の都合に合わせて対応ができる便利さや、場所、日時調整などのストレスからの解放、動画共有による採用プロセスの平準化といった録画面接ならではの特徴が知られるようになり、「場所が離れているから仕方がなく」という理由ではなく、効率と使い勝手の良さから「HireVue」は全米の企業に広がっていきました。

こうした特徴は「面と向かって話をする」ことを重視する日本では長らく注目されてきませんでしたが、新型コロナ禍にあって採用プロセスのオンライン化が進むにつれて、にわかに日の目を浴びつつあります。

録画面接導入の企業側のメリット

とはいえこれは全てのシステムに言えることですが、録画面接も使い方によっては毒にも薬にもなり得ます。そこで本章では録画面接をより深く理解するために、そののメリットを具体的に確認するとともに、そのデメリットについても見てみましょう。まず録画面接におけるメリットは、以下の5点です。

人事面談の時間や場所の制約がない

新型コロナの感染予防を第一に考えなければいけない昨今の情勢において、例え一対一であっても採用面談を気軽に行うことはできません。数十人~数百人が応募する職種となれば、感染のリスクもなおさら跳ねあがることになります。

その点録画面接では、まず企業側はオンラインで質問を作成し、求職者に送付する流れとなるため、感染対策につながることはもちろん、面談の日程調整や会議室などの場所確保の手間からも解放されます。

さらに求職者側もスマートフォンやPCで、いつでもどこでも質問に答えられるため、時間と環境に縛られず面接が可能です。

求職者の「やる気」を可視化

従来の採用面談における課題の一つとして、求職者のやる気やコミュニケーション能力、人柄といったいわゆる「定性的」な能力は、一発勝負の面接では求職者側の体調や緊張という面もあって、正しく判断することは難しいものがありました。入社後に「思っていたような人物ではなかった」と思うことは、人事ご担当者であればどなたでもご経験があるのでは?

​その点動画では1人1人の表情や話し方、身振り手振りなどを細部まで確認できるため、上記の内面的な能力やその時の精神状況(落ち着いているかテンパっているか)など、今まで以上に判断がしやすくなります。

求職者のリアルな姿を確認できるのは、録画面接の副次的なメリットだと言えるでしょう。

動画だから、社内の共有も自由自在

録画面接では求職者による質問への回答が動画として残るため、面接終了後にも何度も見返すことが可能です。さらに面接中だけでは判断できなくても、他の採用担当者と共有して採用を進めることで選考のスピードアップにも繋がります。

同じ場所にいなくても、複数人の面接官が求職者の人物像を確認できることは、リモート業務が主流になった今日においては大きな意味を持っています。

さらにはこの利点を活かし、場合によっては全国の支社は拠点での採用を一元的に行うなど、副次的なメリットも期待できそうです。

録画面接導入の企業側のデメリット

続いて録画面接におけるデメリットは、以下の2点が挙げられます。

意思の疎通が図りにくい

一方録画面接のデメリットとしては、まず採用担当者と求職者のミスコミュニケーションが発生しやすい点があげられます。

録画面接では面接官と応募者が直接会話することがないので、応募者が質問の意図から逸れた回答をしても再回答を依頼する以外には、聞き返すことは出来ません。そのため回答者が理解しやすい質問を設定するなど、一定の工夫が必要です。

またシステムの画質や音質の問題によっては、応募者の表情が読み取れなかったり、声が聞き取れなかったりする可能性もあります。そうした状況が発生すると、評価に影響を及ぼす可能性があります。

情報漏洩のリスクが高まる

他にも情報漏洩のリスクがあるといったデメリットも挙げられます。

対面型の面接と異なり、録画面接は撮影をした動画を求職者側がWebシステムに投稿するため、情報漏洩のリスクが伴います。

人為的なミスやハッキングなどによって動画が流出してしまうと企業はもちろん、求職者にとっても望まざる状況となってしまいます。そうした事態を未然に防ぐためにもセキュリティが信頼できるWebシステムを選ぶようにしましょう。

録画面接の導入事例

モスバーガー

モスバーガーではアルバイト、パートの採用で、店舗での実地面接と並行する形で一部店舗にて録画面接による選考を行っています。なお同社では録画面接を行う理由について、下記のように説明しています。

応募者、採用担当者の双方にメリットがあるからです。求人に応募する方は、わざわざ面接場所に行く必要がなく、時間も往復の交通費も節約できます。採用担当者も、都合のよい時間に応募者のチェックをすることができるほか、社内の複数のメンバーの目で判断をすることができるため、よりよい採用に繋がるのです。

https://mos-recruit.net/vc_all/index.html

スシロー

回転寿司のスシローでも、一部店舗で録画面接による選考を行っています。その他にもくら寿司、松屋など、多くの飲食店チェーンが録画面接を導入しています。

https://akindo-sushiro-job.net/jobfind-pc/

株式会社リクルート

リクルートのケースでは、インターンや一部社員の採用で、録画面接を導入。同社では営業職などを全国で現地採用していることから、遠隔で完結できる録画面接のメリットを存分に活用しています。

https://www.onecareer.jp/companies/7340/experiences/2021/15987/325811

宗像市役所

行政においても録画面接の導入が進んでおり、福岡県の宗像市役所では職員採用の一次試験として録画面接を取り入れています。市の担当者曰く「「録画面接で書類だけでは分からない情報も得られる。より多くの人が受験でき、優秀な人材の確保につながる」とのこと。

https://www.city.munakata.lg.jp/saiyo/index.html

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/611915/

ヒルトングループ

高級ホテルチェーンのヒルトングループでも、新卒採用の一次選考などで録画面接を実施しています。同社では、今まで書類選考や電話面談、適性検査など多くのステップがあった選考プロセスを、「エントリー→動画選考→最終面接」という3ステップに整理。その結果選考期間が42日から5日となり、約88%もの短縮に成功しています。

録画面接実施時の企業側の流れ

続いては、録画面接を利用する際の手順について、一般的な例をご説明します。

1.質問の作成

まずは求職者に対する質問を作成します。

質問はタイトル、解答者向け挨拶、終了メッセージなどのパートに分かれており、例えばタイトル、回答者向け説明は、録画面接の開始前の画面に、メッセージは、録画面接が全て終わった後の画面に表示されるなど、表示個所が異なりますので、それぞれお好みにあわせて編集します。

続いて、テキストまたは動画で求職者に回答してもらう質問を追加します。動画で回答してもらう際には、質問側も動画で行う方がリアリティがありオススメです。その場合は企業担当者が面接官として質問内容を録画、その内容を添付する形になります。

なおこの際、よくある質問の種類としては、以下のような例があります。

・今後どういったエンジニア(あるいは他業種)になりたいですか?

・自分の中で一番自身のあるポイントはどこですか?

・今後のキャリアで達成したい目標を教えてください。

・もしどこかの国に行けるとしたらどこの国に行きたいですか?

・学生時代に成し遂げた事と、それをなぜやろうと思ったかを教えてください。

2.求職者に質問を送付

続いて、求職者に質問を送付します。多くのシステムでは、管理画面上から送付先のユーザーを登録して、システム上から質問を送付する形となります。

質問を受け取った求職者は、カメラ付きのPCやスマートフォンなどで回答を録画することになりますが、システムによっては企業側が、回答の制限時間や再撮影回数の上限などを設定することもできます。

求職者が質問に回答すると、その結果が管理画面に一覧表示されます。またシステムによっては、各回答に企業側担当者がコメントを残すことなども可能ですので、より簡単便利に回答結果を管理することができます。

3.回答を社内で共有する

各社が提供している録画面接システムにはほぼ全て回答共有機能があり、社内の担当者を複数登録しておけば、メンバー間で求職者から届いた回答を共有することも可能です。

それぞれで所感を出し合い、それらを元に最終的な選考結果をすることで、採用プロセスの属人化を防ぐことにもつながりますので、ぜひうまく活用したい機能となっています。

録画面接を導入する際のポイント

ここまで録画面接について、普及の背景から利用の流れまで、広く解説させていただきました。最後に実際の導入にあたって、留意するべきポイントを挙げて本記事を締めくくりたいと思います。

コミュニケーションが十分に取れる仕組みである

リモート型の採用においては、会社側と求職者のコミュニケーションが不足しがちになり、結果として求職者の会社への不満がたまりやすくなります。求職者もまたお客様であるということを念頭に置きつつ、「コミュニケーション性」を意識してシステムを選びましょう。

採用担当者、求職者の負担が少ない

従来と異なるシステムを導入することで、採用担当社員1人1人の作業負担が増えるようでは、結果として部署全体ひいては会社全体の生産性低下につながります。まずはシンプルなシステムを選び、企業文化に馴染ませていくようにしましょう。

昨日と使いやすさのバランス

どんなに優れた機能でも、自社の目的や状況に合わないと、システムの性能を発揮することができません。スムーズに活用するためにも、必要な機能を十分に備えたシステムを選びましょう。

また、機能が過剰にありすぎるのも問題です。設定が複雑になりすぎたり、過剰な機能がある分、価格に反映せざるをえなかったりしています。自社にとって、適切な機能を実装しているかどうかを確認しましょう。

まとめ

録画面接について考えるにあたっては、コスト削減や採用能力のアップといった企業側のメリットもさることながら、求職者側においてリモート採用へのニーズが高まっていることは決して見逃せないポイントです。

優秀な人材を確保するためには、こうした要求にあわせて採用スタイルを変化させていく必要があります。今後長く続くであろう「ニューノーマル」時代の社会情勢なども見据えつつ、ぜひ様々なシステムを検討してみてください。

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